起業家の役割
最近、身近な人が死の局面に面し、命は助かったものの、改めて人の命の儚さを痛感した。
当たり前のことだが、人は死ぬ。
ふいに接近してくる死と限りある人生に対し、“人の命が輝くとき”というものを真面目に考えると、それは誰かの心を動かした瞬間じゃないかと思っている。
それはアスリートやミュージシャンといった不特定多数を感動させられる人に限った話じゃなく、心を動かす瞬間を生み出せるのはすべての人に共通していることであり、その刹那的なきらめきの積み重ねこそが人生に彩りを加え、充足感や達成感を与えるんじゃないかと。
そう考えると、人の命が輝く舞台を用意し、感動の瞬間や喜びが生まれる仕組み作りをするのは、我々起業家の役目の一つじゃないだろうかと勝手に使命感が沸いたりもする。
パレードやショーで感動する瞬間を演じるプレイヤーもいいけど、その土台や仕組みを設計することも魅力的であるように。
別にエンタメ事業をしたいとかじゃなく、シンプルに、起業家は人が生きるうえでの土台作りを担ってもいいんじゃないかという、そういう話。それはインフラなのかもしれないし、金融なのかもしれないし。
そういう志を忘れず人生に挑み続けていると、死の間際にはほんの少し「まあ頑張ったよな、俺。」と自分をねぎらってあげられる気がする。
死ぬときの気持ちなんてさっぱり分からないが、なんとなくそれは大切なことかもしれない。
x-climb 飯降